大阪大学大学院工学研究科 地球総合工学専攻

地球環境保全工学領域

 

ごあいさつ

本研究領域は7月15日付けで新たに発足した地球環境研究グループです.主催する中辻は長らくみず工学領域に所属し,大阪湾をフィールドとした研究を1987年以降積極的に進めてきた.出発時の視点はエスチュアリー工学であったのが,時代とともに社会・経済科学との連携へと重心が動き始めた.対象は地球である.地球規模の環境問題である.東南アジア・東アジアの環境行政を眺めながら,研究を進めたい.

 

研究内容

大都市圏が立地する沿岸域・閉鎖性内湾においては,陸域の人間活動に起因する過大な汚濁負荷に加えて,近年では地球温暖化による異常気象の頻発,気候システムの急激な転換も加わり,生態系ひいては海生生物の生存は危機的な状況にある.環境保全および環境修復技術を開発するために,水・物質循環,大気運動や生態系の自然科学的現象解明モデル,土地利用,社会経済活動等政策シナリオ支援モデル,順応的な生態系管理,合意形成のための人文・社会科学的分析モデルに関する教育・研究を行う.

 

中辻啓二 教授 nakatsuj@civil.eng.osaka-u.ac.jp

1)     大阪湾の流動構造・水質に及ぼす黒潮蛇行

2)     チャオプラヤ川の地下水涵養による洪水制御

3)     渤海・黄河河口における堆積状況の把握

4)     ペナン島マングローブエスチュアリーの動態

 

玉井昌宏 准教授 tamai@civil.eng.osaka-u.ac.jp

5)     大気環境リスク評価手法の開発

6)     ヒートアイランド等の都市気候に関する数値計算

7)     水生昆虫群集構造を用いた河川環境評価法の開発

8)     洪水被害リスクに基づいた治水計画に関する研究

 

小泉圭吾 助教 個人HP koizumi@civil.eng.osaka-u.ac.jp

9) リモートセンシングを用いた地球環境に関する研究

10)ヒートアイランド等の都市環境モニタリング

11)無線センサネットによる斜面災害監視システム開発

12)中国敦煌莫高窟保存のための学術調査