受講人数
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40人
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授業の目的
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本授業では、主に千里ニュータウンを中心とした大阪大学吹田キャンパス近隣地域を対象に、リノベーションによる地域活性化をめざし、地域ニーズの発掘、まちづくり課題の具体化、課題実現のためのデザイン提案を、市民、企業、行政等の協力を得、サイエンスショップの考え方を取り入れながら、ワークショップなどを通じ行い、成果を地域に還元することを目的にする。
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履修条件・受講条件
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講義内容
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1.ガイダンス(1回)
2.リノベーションまちづくり授業(座学)と選択プロジェクトの紹介(3回)
(1)居住まちづくり系
a. 居住環境のリノベーション
b. 住まい文化の再生
(2)交通まちづくり系
c.地域福祉交通サービスの充実
d.交通バリアフリー環境整備
(3)環境まちづくり系
e. 環境共生とまちづくり
f. 地域の持続とまちづくり
3.各選択プロジェクトの実施
受講生は2.で紹介したプロジェクトの中から一つを選択する。
その選択したプロジェクト毎に以下を実施する。
プロジェクトの概要は次ページに記す。
(1)プロジェクトについての詳細ガイダンス(1回)
(2)フィールド調査、ワークショップ(8回)
4. 各プロジェクトの成果報告(全員参加)
(14)ー(15)各プロジェクトによるプレゼンテーション
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教科書
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なし
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参考文献
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講義時に適宜紹介する
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成績評価
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出席、フィールド調査・ワークショップ等の取組み方、プレゼンテーション内容、レポートによる。
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コメント
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■プロジェクトの概要
・プロジェクトa「居住環境のリノベーション」
街として成熟した千里ニュータウンの空間環境的・社会文化的・人的な資源と現在の課題を読み取り、居住者の方々と議論しつつ、ニュータウンの居住環境の再構築・再構成のための地域への働きかけを実践する。
・プロジェクトb「住まい文化の再生」
千里ニュータウンの中央に位置する上新田は江戸時代に開発された新田集落である。この上新田に残された貴重な屋敷・街並み、社会・行事などの住まい文化
の仕組みを解読し、地域環境デザインのための提案を行う。
・プロジェクトc「地域福祉交通サービスの充実」
千里ニュータウンにおいては、マイカーを利用できない高齢者を中心に日常生活に不自由を感じる人たちが増加している。このような人たちのモビリティを高めるための福祉交通サービス(コミュニティバス/タクシーなど)充実の仕方について検討する。
・プロジェクトd「「交通バリアフリー環境整備」
交通バリアフリー新法の理念、技術基準等の解説後、千里ニュータウンの歩行環境を色々な利用者の立場で調査し、交通バリアフリー基本構想の策定を必要とする地域の発見を行うとともに、具体的なバリアフリー化事業の方針を検討する。
・プロジェクトe「環境共生とまちづくり」
(1)良好な居住環境の持続、(2)環境共生型のまちへの再生、(3)住民主体のまちづくりがキーワード。環境負荷の削減や自然資源の活用などを中心に、千里NTの課題を発掘する能力やその解決につながる提案を検討する。
・プロジェクトf「地域の持続とまちづくり」
まちづくりは、住民がいきいきと生活できる場として自律的に地域を創り出していく活動である。そのために、周辺地域の環境を把握し、過去からの資産をいかしつつ生活を向上させるコーディネーターの資質を育成する。
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キーワード
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まちづくりデザイン、地域活性化、サイエンスショップ、居住、交通、環境
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受講生へのメッセージ
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