土木工学とは
[6]江戸時代の国土開発
近世になると参勤交代の便や商業の発達により交通施設整備の必要性が高まり,江戸幕府は江戸市中の日本橋を起点に幹線道路として,東海道,中山道,奥州道中,日光道中,甲州道中の5つの街道を整備した.
これらの街道には,政治,治安の見地から要所に関所を設け,また東海道には53次の伝馬の制を定め,5街道の整備が進められた.
この他,水田稲作のための新田開発,灌漑用水,河川改修,港湾整備が江戸幕府や諸藩によって行われた.