構造工学領域
博士前期課程2年 Sさんの
学びの1日

研究室の仲間とともに、
自らの手を動かし、肌で感じる経験をする。

大学院では、研究活動メインの生活を送ることになります。実際に機械を操縦して実験を行ったり、コンピューターで解析を行ったり、自らの手を動かして行う作業が非常に多く、実際に肌で感じられる経験の連続であるため、毎日やりがいを感じながら研究室生活を送ることができています。大学院に進学してからは、学会・ゼミでの発表や論文作成の機会が増えます。様々な資料の基本的な作成方法を学ぶことができるのはもちろん、自らの考えを相手に伝える力を養うことができます。また、研究を行う中で課題と直面した際には、先生や研究室の仲間の力を借りながら試行錯誤して課題を乗り越えてきたことで、課題解決力も徐々に身に付いてきました。このように大学院では、社会人になって必要な様々なスキルを磨くことができます。
そして研究室の仲間との出会いは、私にとって大切な財産となりました。一人でできない実験を協力し合って行い、研究で行き詰った際には一緒になって考え、たくさん助けてもらいました。一つの組織の一員として生活することで、協調性の大切さにも改めて気付くことができました。旅行や飲み会を通してたくさんの楽しい思い出もできました。

将来は、こうなりたい!!? 学びに対する想い ?

土木技術者として、ひとの暮らしを守り支えたい。

私は、多くのひとの暮らしを支えたいという思いを持っています。この思いに至った原点は、東日本大震災や大阪北部地震、豪雨などこれまでに起きた災害です。直接被災していなくても被災状況を報道で見て他人事とは思えない感情を抱いた、実際に被災して当たり前のように送っていた生活が脅かされる恐怖を肌で感じた、そういった経験からひとの安心できる暮らしを守り支えることに貢献したいと思うようになりました。様々なインフラが暮らしを支えていますが、中でも電力の安定的な供給は、ひとの安心できる暮らしに大きな影響を与えることから、電力会社に就職することを決めました。電力会社の中でも首都圏を事業エリアとし、社会に対する影響度・貢献度が大きい東京電力への就職を選択しました。電力会社には様々な部門がありますが、私は大阪大学での6年間の学びを活かした仕事がしたいという思いから、土木技術者として働く道を選びました。電力会社において、土木技術者は様々な領域で活躍しています。入社後は一つの分野にとらわれず、多くの分野で経験を積んで幅広いかつ深い知識を持った土木技術者に成長したいです。特に電力会社が属するエネルギー業界では、海外への事業展開が急速に広まっています。私も海外プロジェクトにいつか携わりたいと思っています。新しいことに取り組むということを恐れずに、チャレンジ精神旺盛に仕事と向き合うことで、土木技術者として自らが成長しながら、多くのひとの暮らしを支えることに貢献していきたいです。