国土開発保全工学領域
博士前期課程2年Kさんの
学びの1日

研究活動を通して、
チームワークを学び、思考力を鍛える。

私は修士2年生で、研究室では主に海岸工学について学んでおります。 具体的には、高潮・高波、津波、海岸侵食などの危険から人々の生活を守るための海岸保全や、海岸をより効率的に、快適に利用するために海岸環境に関する研究を行っております。
大学院生の日常生活は学部生とは異なったものとなります。学部生は講義がメインですが、大学院生は研究がメインとなり、研究室内ゼミ、他の研究室との合同ゼミや学会などで発表する機会が多くあります。そのため、自分の考えを他人に理解してもらえるように論理立てて説明する能力を養うことができます。また実験や現地観測は一人ではなくグループとして行うことが多いのでチームワークが大切になります。このように大学院では論理的思考力やチームワークのような実践的なスキルを鍛える貴重な経験ができます。また、研究室では約20名が日々共に過ごしており、研究のことからささいなことまで何でも話し合える良い雰囲気であり、研究をするときは研究をする、休む時は休む、とメリハリをつけた生活を心がけています。

将来は、こうなりたい!!? 学びに対する想い ?

六年間で学んだ知識を活かし、社会インフラを支える一員へ。

私は小さな頃から、構造物に興味があり、建築学を学びたいと考えていました。しかし2011年に発生した東日本大震災の惨状をTVで目の当たりにし、構造物に加え、防災に関わることを学ぼうと思い、社会基盤工学の道を選択しました。中でも私が所属している研究室は海岸防災に関わる研究を行っており、防災に不可欠な沿岸構造物の知識を得ることができました。
そして来年度からは、沿岸構造物の設計などを行う会社に入社させていただくことが決まりました。沿岸構造物は日常で注目を浴びるものではありませんが、ひとたび災害が起これば、人命、土地などを守るために大きな影響を与える社会インフラであると考えています。自身が学んだ知識を活かし、社会インフラを支えていける人材になりたいと思います。